Brava Desktop 7.3 ネットワークライセンス 導入ガイド
Brava Desktop 7.3(ネットワークライセンス)を新規に導入する際の作業手順をご説明します。
シート固定ライセンスと同時使用ライセンスの導入手順は共通です。また、購入したライセンス数(シート数)による導入方法の違いはありません。
ネットワークライセンスを購入した場合、Brava Desktop 7.3を使用するPC(クライアント端末)とは別に、ライセンス管理用サーバーを1台たてる必要があります。
サーバーに対しては、ライセンス管理ソフトとして「IGC License Manager 1.1」(ライセンスマネージャ)を導入する必要があります。(動作環境)
「Step 1 ライセンスファイルの取得」では、サーバー情報を登録する形でライセンスファイルを取得します。取得したライセンスファイルは、「Step 2 ライセンスマネージャのインストール」および「Step 3 Brava Desktopのインストール」で使用します。
Step 1 ライセンスファイルの取得
ライセンスマネージャー導入に必要な購入製品のライセンスファイルを発行するには、サポート窓口(bdt-support@oceanbridge.jp)へメールで連絡してください。メール本文には、下記情報を明記するようにお願いします。宛先 | bdt-support@oceanbridge.jp |
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件名 | Brava Desktop 7.3 ネットワークライセンス発行依頼 |
本文 | 発行対象ライセンスに関する以下の情報を記載してください。 ・購入製品のPIN Number(例:450001、IGC450001) ・ライセンスマネージャインストール先サーバーのコンピュータ名またはIPv4アドレス ・ライセンスマネージャインストール先のOS情報 |
- Brava Desktopの起動時やファイル読み込み時に上記のコンピュータ名またはIPアドレスを接続先サーバ情報として使用してライセンス情報をチェックする仕組みです。
- 本手続きは、ご依頼を受けてから1~2営業日かかる場合があります。インストール作業開始前の早い段階で申請処理を行うことをお勧めします。
Step 2 ライセンスファイルマネージャのインストール
本手順では、ライセンスマネージャのインストール、ライセンスマネージャ用サービスのインストール、購入したライセンス情報のインポート処理を順番に実行します。
事前準備
- Windowsの「UAC」(ユーザーアカウント制御)は無効にします。詳しい設定手順は、Microsoft社のサポートページなどをご参照ください。
- ファイアウォールを有効にしている場合は、TCP8400番ポートおよびTCP8208番ポートへの接続を許可する設定を登録してください。
※TCP8400番ポートはクライアントPCとの接続、TCP8208番ポートはライセンスマネージャ管理画面への接続に必要です。 - セキュリティソフトが稼働している場合は一時的に無効化します。
- 管理者権限を持つユーザーアカウントを一つ用意します。
定期的にパスワード変更を必要とするユーザーを使用する場合、サービスのログオンアカウントについても合わせてパスワード更新が必要になるので、ご注意ください。
本製品のインストールからサービスのインストール、ライセンス情報の登録処理などは全て同じユーザーを使用して実行してください。
ライセンスマネージャのインストール
1ライセンスマネージャのインストールプログラムを下記リンクからダウンロードします。(動作環境)
2ダウンロードした「LicenseManager.exe」をダブルクリックし、インストールウィザードを起動します。
3[Welcome]ダイアログが表示されたら、[Next]ボタンをクリックします。
4[Choose Destination Location]ダイアログが表示されたら、プログラムのインストール先を選択します。
初期設定のままインストール続行する場合は、[Next]ボタンをクリックします。
インストールディレクトリを変更する場合は、[Browse...]ボタンをクリックして、任意のインストール先を選択します。(非推奨)
5[Ready to Install the Program]ダイアログが表示されたら、[Install]ボタンをクリックします。
6ライセンスマネージャのインストール処理が開始されます。
7プログラムのインストール処理が完了すると、[Install Shield Wizard Complete]ダイアログが表示されます。
[Finish]ボタンをクリックして、インストールウィザードを閉じます。
ライセンスマネージャ用サービスのインストールと初期設定
1ライセンスマネージャを起動します
以下のいずれかの操作により、ライセンスマネージャの管理画面を表示します
- Windowsの[スタート]メニューから、[プログラム]-[IGC]-[License Manager]-[IGC License Manager]を選択する
- デスクトップ上に作成されているショートカットファイル「IGC License Manager」をダブルクリックする
2ライセンスマネージャのサービスをインストールします
- ライセンスマネージャのメニューから、[Tools]-[Service]-[Install Service]を選択すると、ライセンス管理プログラムがWindowsサービスとして自動的にインストールされます。
- ライセンスマネージャ用のサービスがインストールされた後は、ライセンスマネージャの起動時に、自動的にこのサービスに接続されます。
ライセンスマネージャのインターフェースからは、サービスの接続/切断、開始/終了や、インストール/アンインストールを実行することができます。 - 注意: 本サービスが使用するポートを変更するには、管理画面メニューの[Tools]-[Disconnect from Service]を選択してサービスへの接続を切断してから、[Tools]-[Communications Setup]を選択します。
[Communications Setup]ウィンドウにて、新しいポート番号を入力します。その際、他のプログラムで使用されているポート番号は入力しないでください。
3ライセンスマネージャ用サービスの「スタートアップの種類」を変更します
マシン起動時にライセンスマネージャ用サービスを開始するタイミングを設定します
- 「コントロールパネル」-「管理ツール」-「サービス」をクリックし、管理コンソールを表示する
- サービス名「IGC License Manager」のプロパティを表示し、「全般」タブを表示する
- 「スタートアップの種類」の選択肢を「自動」から「自動(遅延開始)」に変更する
- OKボタンをクリックしてプロパティを閉じる
備考:複数のネットワークカードが搭載されたサーバーでセットアップする場合
ライセンスマネージャは、最初に認識するネットワークカードに割り当てられたIPアドレスをクライアントとの通信窓口として使用します。次の設定を行うことで、ライセンスマネージャで使用するIPアドレスを指定できます。
- 「コントロールパネル」-「管理ツール」-「サービス」をクリックし、管理コンソールを表示する
- サービス名「IGC License Manager」を右クリックし、「停止」をクリックする
- IGCLicense Manager インストールフォルダ直下にあるLMService.iniをテキストエディタで開き、[Options]セクション内の末尾に下記の一行を追記してから上書き保存する
【記述形式】AdministrationHostName=[IPv4 Address]
【記述例】 [Options]
AdministrationPortNumber=8208
AdministrationHostName=192.168.1.111
- サービスの管理コンソールを表示し、サービス名「IGC License Manager」を右クリックし、「開始」をクリックする
ライセンス情報のインポート処理
1購入したネットワークライセンスのライセンス情報をライセンスマネージャに登録します
管理画面メニューの [Tools]-[License Setup]を選択すると[License Setup]ウィンドウが表示されます。
本設定画面でライセンス情報の登録処理を行います。 登録手順には、下記の2通りの方法をご用意しています。通常は一つ目の方法を選択してください。
- ライセンス情報を直接入力する
ライセンスの文字列のみ提供されている場合には、管理画面メニューの[Add...]ボタンをクリックして[Add License]ウィンドウを開き、ライセンス文字列を直接入力します。複数のライセンスを登録する場合は、同じ処理を繰り返します。 - ライセンスファイルをインポートする Step 1で入手済みのライセンスファイル(IGCKey.lic)を使用します。管理画面メニューの[Import From File...]ボタンをクリックして、取り込むライセンスファイルを指定します。
ライセンス情報の登録処理が成功すると、登録済みライセンスの一覧が管理画面上に表示されます。
各ライセンスが使用するポートに重複が検出された場合や、非ネットワークライセンスが登録されるなどの問題が発生した際には、画面上にその説明が表示されます。
Step 3 Brava Desktopのインストール
本手順では、クライアントPCに対するBrava Desktop 7.3の導入方法をご説明します。本作業はインストール台数分必要となります。事前準備
- 管理者権限を持つユーザーアカウントをクライアントマシンごとに用意します。
- ファイアウォールを有効にしている場合は、TCP8400番ポートへの接続を許可する設定を登録してください。
- セキュリティソフトが稼働している場合は一時的に無効化します。
Brava Desktop 7.3のインストール
1Brava Desktop 7.3 のインストールプログラムをダウンロードします。
Brava Desktop 7.3用のEXEファイルは下記リンクからダウンロードします。
2ダウンロードしたインストールプログラムをインストール先パソコンのデスクトップなどにコピーします。
3Brava Desktop 7.3 のインストール処理を実行します。
詳しいインストール手順は、「Brava Desktop インストール手順」をご参照ください。
手順5の[セットアップタイプ]ダイアログでは、「取得済みのライセンスファイルを使用する」をチェックして、[次へ]を選択し、上記のStep 1で取得した「IGCKey.lic」ファイルを指定してインストールを行ってください。
参考情報:インストール台数が多い場合
複数台のPCにBrava Desktopをインストールする場合について補足説明します。
Brava Desktop 7.3用のMSIファイルは、下記リンクからダウンロードできます。
MSI形式のインストールプログラム(以下、MSIファイル)を使用する場合の注意点をご説明します。
-
Brava Desktopの動作環境として以下の再頒布パッケージも必要です。
MSIファイル実行前に、各パッケージをクライアントPCに対してインストールしてください。
※「Visual Studio 2013 Visual C++ 再頒布可能パッケージ」については「vcredist_x86.exe」(6.2MB)をダウンロードし、使用してください。
Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (10.0.30319) Microsoft Visual C++ 2013 再頒布可能パッケージ (12.0.30501) - Windows 7やWindows 8、Windows Vistaの場合、Windowsのセキュリティ機能「UAC(ユーザーアカウント制御)」が有効だとインストール処理を失敗することがあります。
インストールエラーが起きる場合やインストール後に起動失敗する場合は、UACを一時的に無効にしてからインストール処理をあらためてお試しください。 -
本MSIファイルは、「msiexec」コマンドに対応してます。
コマンド(バッチファイル等)からBrava Desktop 7.3をインストールできます。
コマンドからインストールする場合、Brava Desktopインストール先PCがアクセスできるフォルダに取得した「IGCKey.lic」を保存してください。
また、その「IGCKey.lic」の保存フォルダを「LICENSEDIR」オプションで指定する必要があります。
以下は、サイレントインストールする際のコマンド記述例です。「LICENSEDIR」オプションの値として「IGCKey.lic」を保存したフォルダのパスを記述しています
msiexec /qn /i "C:\BravaDesktop_73_JP.msi" LICENSEDIR="ライセンスファイルの保存フォルダ" (例1) msiexec /qn /i "C:\BravaDesktop_73_JP.msi" LICENSEDIR="C:\TEMP"
(例2) msiexec /qn /i "C:\BravaDesktop_73_JP.msi" LICENSEDIR="\\FileServer\SHARE\TEMP"
※各種コマンドや自動配布方法に関する技術サポートは行っておりません。予めご了承ください。
トラブルシューティング:ライセンスマネージャ管理画面を使用できない場合
ライセンスマネージャ管理画面に接続できない場合やサービスの動作が安定しない場合は、ライセンスマネージャのサービス「IGC License Manager」の初期設定(ログオンアカウント)を変更してください。
- 「コントロールパネル」-「管理ツール」-「サービス」をクリックし、管理コンソールを表示する
- サービス名「IGC License Manager」のプロパティを表示し、「ログオン」タブをクリックする
- 「ログオン」欄の選択肢を「ローカルシステムアカウント」から「アカウント」に変更し、ライセンスマネージャインストール時のユーザーアカウント情報を入力する ※ログオンユーザー名は「ユーザー名@ドメイン名」の形式で入力する
- OKボタンをクリックしてプロパティを閉じて、本サービスの再起動を一回実行する